「船位を知る」は今回でようやく糸冬了です。w
人工衛星を利用した方法ですが、現在はカーナビなどでおなじみのGPSという方法が有名ですが、もともと(というか今でも)はアメリカの軍事衛星です。
(反米派の人でもカーナビを利用しているのだろうか?聞いてみたいところですが)
GPSについてはここのHPが参考になります。
以前も書きましたが、GPSが使えるようになってから船位を求めたり、予定航路上を船がちゃんと航走しているか確認する作業などが格段とやりやすくなりました。
初期の頃はン百万円もするGPS受信機が必要でしたが、今ではハンディタイプの受信機とPC(フリーソフトのカシミールを使用)でも十分対応できます。
いい時代になったものですが、私にとってひとつだけ困った問題がありました。(私的には2002年問題と勝手にネーミングしていました)
どういうことかというと、調査対象の魚礁の緯度経度を事前に教えてもらい、GPSを頼りにして探したのですが、その場所にないのです。
ある時は周囲を探してもまったく見当たらず、手ぶらで帰港なんてこともありました。
なぜか・・・・
実は2002年(平成14年)から位置の基準が、日本独自の物(日本測地系)から世界標準(世界測地系)のものに変わったためです。
およそですが、南東方向に400mほど基準がずれたのです。
詳しくは国土地理院のHPをご覧ください。
世界測地系移行の概要
このため、日本測地系で記録された位置を、同じ日本測地系で計測しているGPS受信機で探せば問題なかったのですが、記録と受信機が違う測地系を用いていると探すのが難しくなるわけです。
このことを教えてもらってからは、記録されている位置がどちらの測地系かをまず確認し、それから別な測地系に変換したものを準備するといったことをしていました。
記録されている位置が2002年前後だとどちらか不明なものもあるので、どちらでも対応できるように両方変換するというしちめんどくさいこともしました。
便利だと思っていたGPSがもたらした副作用ともいえるかもしれません。w
余談ですが、海上工事関係(というか測量工事関係)では、場所を示すのに緯度経度ではなく、全国を19の座標系に区分した平面直角座標系というものが使用されます。南北の距離がメートル表示されるのでわかりやすい面もありますが、海上でマイル(海里=1.8km)をメートルに換算するのは、暗算が苦手な私にとって大変でした。w
最後に、
GPSの前に利用されていたシステムにNNSSというものがあります。
これもアメリカ軍の軍事衛星なのですが、使える時間帯は限られている(常時衛星をとらえられない)とか、誤差が大きくて位置の特定は困難という代物でした。目的地までの航海に利用するというのが本来の目的なので仕方ないのかもしれませんが。
航海計器ミュージアム
(NNSSとか各種航海計器の写真があります。なつかしい^^)
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タグ:NNSS GPS













調査測線を船が航走したときの記録とか、目標までの誘導とかに使用してください。
あと書き忘れましたが、数値地図も必要です。
詳しくは「カシミール」のマニュアルまたは解説書をご覧ください。
カシミールへのリンク修正しました。
マニュアル
http://www.kashmir3d.com/kash/manual/index.htm
『カシミール3DGPS応用編』
http://www.kashmir3d.com/books/ouyou/#contents
元々は軍用てことがほとんど説明されてませんでした。
きちんと説明したほうが良いと思うのですけど。
測地系の変更は情報としては聞いてましたが
船位測定には直に影響する出来事だったんですね(当たり前か〜)
で日本独自?の測地衛星、準天頂衛星(来年打ち上げ?)
にちょっと注目してます。
単独システムではなくGPS補間システムのようですが。
これからは民生品が軍用に転用される時代かもしれません。
すでにある分野はそうですが。
たかだか数百mなので、航海用ではさほど影響なかったかもしれませんが、ピンポイントの船位測定では、ほんと苦労しました。
漁船の船長に聞いてもわかる人少なかったです。
日本が打ち上げる衛星数では日本全域カバーするのも無理でしょう。飛行機など3次元の座標を特定するだけで、4つは必要だと思います。
しかもこの不況ではなおさら・・・